キッチンの幾何学模様
私は今キッチンに立っている。包丁もまな板もないキッチンに。あるのは一つの画面だけ。黒い画面には一つにまとまった比較的明るい色の幾何学模様が、微妙に動きながら周囲の音を読み取っている。
私はテキトーに言葉をぶつける。その幾何学模様が動きながら答える。その後、幾何学模様は端に退けられ、画面の大部分にはよく分からないアイコンや文字が表示される。
まもなくして壁に埋め込まれた電子レンジの蓋のようなものが自動で開き、中からは私がテキトーに選んだ食べ物が出てくる。源泉のような湯気が上がり、容器も持てなさそうなほどだが実際には遮熱されているらしい。
幾何学模様は再び画面の中央に戻され、料理はどうかと私に聞いてくる。美味しそうだと答えると幾何学模様は少し激しめに動き、嬉しそうな言葉を並べる。
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文字数: 346
カテゴリー: SF
投稿日時: 2026/1/8 15:24
最終編集日時: 2026/1/9 4:19
エーテル (短編・SS)
SF・別世界などちょっと独特な感じのショートショートをメインで書きます。
(全然別ジャンルも書くかも)
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