君が残した手紙
第一章 ー君がくれた、最後の手紙ー
彼女は、僕に告白をしたことがない。
僕も、彼女に告白をしたことがない。
それなのに僕たちは、三年間、まるで恋人みたいに過ごしてきた。
朝は駅で待ち合わせて、一緒に大学へ向かう。昼は学食で隣に座る。講義が終われば、どちらからともなく「帰ろう」と言って、同じ電車に乗る。
休日には映画を観た。
彼女が観たいと言った映画を、僕は必ず覚えていた。僕が好きだと言った音楽を、彼女はいつの間にか口ずさむようになった。
誕生日にはプレゼントを贈った。
クリスマスには、少しだけ高いレストランへ行った。
周囲からは、付き合っているのかと何度も聞かれた。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2026/10/9 8:52
最終編集日時: 2026/10/10 22:37
水縹 詩雨
みなはだ しう
作家、作詞家、作曲家
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