秋のおくりもの
学校の帰り道での話。ありきたりな通学路を歩いた。つい最近まで暑い暑いと吐露していた帰り道が、暑さに慣れてきた身体には寒いので静かになることが多かった。
そんなよくあることの中、毎日通る神社で明らかに変わってるものがあった。
一本の木だけ楓が赤くなっていた。赤くなるのにはまだ早いのに、私は気になってその木の近くまで行った。行ったら。
突然雨が降ってきた。これはあれだ、秋雨の一つだろう。一年ぶりだなーとは思えなかった。
なぜなら傘を持っていなかったからである。私は神社で罰当たりかもしれないが雨宿りすることにした。
そうして雨が止むのを待っていた私は、
きりぎりすが鳴くのを聴いた。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/10/6 11:15
しんきユーザー
「演歌の花道」のナレーションと「夢グループ」のCMが好きなちょっと変わった人です
好きな本は「ハリー・ポッター」です