彼の隣で、息をしている
あの頃の私は、先のことを考えないようにして生きていた。
未来を思い描かなければ、失望もせずに済むと思っていたからだ。
朝が来ることに理由はなく、夜が明けることにも意味はなかった。
ただ日々をやり過ごしながら、心だけがどこにも辿り着けないまま立ち止まっていた。
今振り返るとあれは「生きている」というより「終わらせないでいるだけ」の時間だったのだと思う。
そんな私は美容室の椅子に座ったあの日、人生が変わるなんて思ってもいなかった。
いつか振り返る日のために私は今、この瞬間を書き留めようとしている。
第一章 出会い
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2026/2/8 12:20
うかこ
痛みを抱える人へ言葉を綴っています。
ひとりで泣いている夜に、届きますように。