鳴らした音の行く先は 6-12
第六章十二話 思い出の味
あのあと、一度顔を洗って、叶衣と一階に降りた。
鏡には顔色が悪く、クマもすごい顔が写っていて一瞬誰かと思った。
久しぶりに見た自分の顔は本当に自分の顔かどうか疑ってしまうような顔だった。
叶衣はよくこの顔を見ても動揺しなかったな。そう思う。
一階に降りると、時雨と湊がいた。
「今、ホットミルク入れてるからちょっと待ってねー」
「それと、マフィンもあるよ」
時雨と湊もいつも通りに話しかけてくれた。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/7/6 12:22
傘と長靴
自分の書いた物語を誰かと共有したいと思い始めました。
拙い文章ですが、目に留めていただけると、幸いです。