あの日の話
朝六時、父の目覚ましが鳴る。
止める音が乱暴で、それで目が覚める。僕の部屋には時計がないから、父さんの機嫌で時間を知る。
キッチンから音がする。
母さんはいつも無言で朝ごはんを作る。
僕はゆっくり起き上がる。
少し早い鼓動を気のせいだと落ち着ける。
「いつまで寝てるの」
扉の向こうから声が飛ぶ。
「ごめんなさい」
そう答えると、静かにため息をつかれる。何が正解かなんてわからない。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2026/2/14 2:31
叶夢 衣緒。/海月様の猫
綺麗事が救いにならない夜の話。
正しさに置いていかれた感情と、
救われなかった青春の残骸。
優しい言葉ほど、いちばん痛い。
2023年
2月27日start
3月3日初投稿