鳴らした音の行く先は 6-13
第六章十三話 番外編 心を開いて
施設の生活に飽き飽きしていた。周りはみんないい人たちでずっとここにいたいが、何もやることがない。
ただの気まぐれだった。いつも一人で本を読んでいて、落ち着いている。施設に来てからずっとそうだった。だから、興味を持った。どんな人なんだろうと。
「それ面白い?」
ただ、暇つぶしになればよかった。
「どうだろう。あまりわからない」
「だよなー。だったらあっちで俺とゲームしない?」
感情が伝わりにくい声で、こちらを見上げる。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/7/12 5:04
傘と長靴
自分の書いた物語を誰かと共有したいと思い始めました。
拙い文章ですが、目に留めていただけると、幸いです。