雨
今まですっかり忘れていた過去。
僕は無意識に、つらい記憶の中心となる彼女を遠ざけ、目を背けていたのかもしれない。
外に出ると、僕の悲しみを代弁するかのように雨が降ってきた。
「冷たい…」
僕は自分が孤独な人間だと思っていた。唯一寄り添ってくれた彼女のことを忘れていたのだ。
僕を孤独にしていたのは自分自身だった。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/10/8 8:47
最終編集日時: 2023/10/8 8:50
雨森
下書きに使ってます