銀河の中の小さな星

銀河の中の小さな星
 この星は銀河の端にあるらしい。  ある天文学者は言った。 「銀河の端にあるからこそ、他の命ある星に侵略されずに済んでいるのだ。この星に辿り着く頃には、生命は寿命を迎えているだろう」  ある物理学者は言った。 「数字的に見ても、他の星に生物が生まれる確率は九十五パーセント以上。いつ侵略者が来てもおかしくはない」  ある生物学者は言った。 「寿命なんて、何年と決まっているわけではない。もしかすると、死を超越した生物だって存在するかもしれない。我々は侵略される前に侵略する他にはないのだ」  様々な立場の学者が論争を巻き起こし、世界を翻弄する。強国であるミラニア帝国は軍事力を強化し、ついに人類を宇宙へと飛び立たせた。しかし、一光年を渡るなんて程遠い。まだ隣の惑星までも辿り着けていないのだから。  錆びたプレハブ小屋が立ち並ぶ丘の上で、今日も宇宙へと向かうロケットを見上げながら思う。  そんなお金があるなら、私にくれてもいいのに。明日を生きるのも精一杯なのだから。私の世界は、この星よりもちっぽけなのだ。
七宮叶歌
七宮叶歌
公募に挑戦中なので、更新停滞気味です。 公募に応募中の作品はカクヨムで読めます。『想刻師のいる辺境で』で検索♪ 恋愛ファンタジーな連載と、ファンタジー、時々現代なSSを載せています。エッセイも始めました。 フォロー、♡、感想頂けると凄く嬉しいです♩ 他サイトでは、小説家になろう、カクヨム、NOVEL DAYSで投稿しています。 NSS、NSSプチコン優勝者、合作企画関係の方のみフォローしています*ᵕᵕ お題配布につきましては、連載している『お題配布』の頁をご確認下さい。 小説の著作権は放棄しておりません。二次創作は歓迎ですが、掲載前に一言でも良いのでコメント下さい。 2025.1.23 start Xなどはこちらから↓ https://lit.link/nanamiyanohako お題でショートストーリーを競い合う『NSSコンテスト』次回2026年5月1日~開催予定です。 優勝者  第1回 ot 様  第2回 ot 様  第3回 除草機1号様 NSSプチコンテスト 優勝者  第1回 黒鼠シラ 様