忘れ物

「ふぅやっと終わったよ」 放課後の学校。 夕陽の光が教室のカーテンの間から差し込んでくる。グラウンドでは部活の賑やかな声が聞こえる。教室では賑やかとはかけ離れていて一人ぽつんと日直の仕事をこなしていた。 だが静かな空間を遮りドアが開く。 「びっくりした。どうしたの?」 そこに現れたのは同じクラスの河合さんだった。 『いきなりごめんね〜w忘れ物しちゃったからさそれを取りに来たんだ』 そう言いながら河合さんは私に近づいてくる。そしてそのまま窓まで追いやられた。抵抗することもできたが私はすんなり従った。 「忘れ物はいいの?」 『忘れ物はあんただよ』
石垣神子
石垣神子
ジャンルとか関係なく投稿してます。 小説を書くの勉強中です。