冬 -3-

「頼みたいことというのはアドヴァイザーなんだけど……。涼は自分で走ることが得意じゃなくても、ポイントはしっかり抑えてるからさ。自分を客頭的に見るって結構離しいし……できたら協力してくれるとしいよ」 「フォームとかよくわからないけど…良いよ」 まあ、変…ではないし? 長距離走の選手である梓の走り。それは、さして他人の走りを見たことがないからみても、明らかすぎるほ程に美しいフォームだった。無駄のない足運び。しなやかで、それでいて力強い背筋。走り終えて駆け寄ってきた梓は白い肌に僅かに赤みが差していた。首筋を流れる汗は水晶玉のような煌めきを放っている。 「どうだった?」 ……あっ。 「あっ。うん、すごい良かったと思うよ。」 梓の声に我にかえり、やや表返った声で返事をする。(ご、語単力が……お亡くなりです。) 「ん……どうした?」
あい
色んなジャンルに挑戦したいです!温かい目で見守って下さい…。