あの春の僕らはいつか水底へ#1

#1  『春と雨と朝靄』 By 綾瀬桜良  高校一年生の頃、私は桜が開花を迎えるとともに第一志望の高校に入学した。星稜高校という新しく都内にできた高校で校舎の綺麗さや制服の可愛さ 、そんな些細なことの積み重ねで志望を決めた。私の他にも二人の幼馴染が見事同じ高校に合格し、三人で新しいスタートを切ることになった 「桜良〜!明日の入学式髪アレンジしてよー、私センスが壊滅的なんだよねえ」 幼馴染の一人である海月(みずき)は明るく笑顔がよく似合う子だ。 「卒業式の時もしたじゃん!!海月髪サラサラで結びにくいんだよね」
koa
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どこにでもいる高校1年生 そこらへんにありふれてる日常を美しく表現しよう