第五章 絶望の牢獄

第五章 絶望の牢獄
「さて…そろそろ話してくれてもいいんじゃないのかな?」 警察署の取り調べ室で年配の警官が悠馬に問いかけた。 「だから知らねーって!なんで俺が彩花を殺さなきゃいけねーんだよ!」 彩花殺害の容疑をかけられている悠馬はとてつもない剣幕で反論しているが警官はそれを相手にはしない。 「彩花さんが屋上から落ちるのと同時刻に君が校舎から出てくる所を見たという生徒が多くいてね」 「ああ!そうだよ!彩花に呼ばれて屋上に行った!でも彩花はいなかったんだ!何回も言ったろ!?」 警官は聞く耳を持とうとしない。 「…だって君しか屋上にはいなかったんだし…白状したら?」 「だからなんで俺が殺さなきゃいけねーんだよ!」 「付き合ってて別れたんでしょ?」
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