特殊警察0課

特殊警察0課
「あぁ、お母さん。私は・・・死ぬかも知れません!!」 「柳井さんこの書類よろしく」交通課の書類整理を手伝っているこの女性、年齢21歳、見た目はセミロングの黒髪に太くも細くもない普通の体型である。普段は別の課の書類整理や電話番をしているが、月に2・3度程自分の本来の持ち場である課へ戻る。 ここは警察特殊刑事課通常0(ゼロ)課。警察署の裏にある別館にこの課はあった。今日は所長の紹介で、3人の女子中学生が課の部屋に来ていた。 その対面のソファーには30代前後の真っ白な髪をした男が座っている。この男は課長の「白神」である。 学生達を見ると目の下にクマを作り、酷く怯えているようだ。 「今日はどういった相談で?」柳井が話をきり出す。 すると右端の少女が今にも泣き出しそうな声で話し出した。 「全員ここ2週間、夜になると部屋の窓を叩かれているんです。それで最初ストーカーかイタズラかと思って警察に通報したんですけど・・・」
久山 八海
仕事しながらぼちぼち書きます。