Black Memory

Black Memory
闇に沈む。 眠りではない。夢でもない。 ただ、濃度の高すぎる闇が私の体を押し潰していく。 息をするたびに、鉄の匂いが喉を焼く。 過去の記憶が、押し寄せる波のように次々と形を持ちはじめた。 ⸻ 拳1個にも満たないパン一切れと緑色の液体。
かつらな
かつらな
現役女子高生、17歳。 かすかな痛みと夢の残り香を言葉に変えて、生きている証を綴る。