エマとニコ〜第四十五章〜

エマとニコ〜第四十五章〜
 学祭のフリマに古着屋を出店する為に、ニコとルカは服の分別をしていました。“いる”と書かれた段ボールに綺麗な服を入れて“いらない”と書かれた段ボールに着古した服を入れています。 「この綺麗な服は残して…っと。ニコ君、これはもういらない服?」 「やっぱり…綺麗な服の方が…売れるんじゃないかな?」 「ニコ君が売ってたら、みんな買うと思うよ?」 「僕がお客様なら…絶対にこんなヨレヨレの服なんか…買わないよ?」 「ペニーちゃんも喜んでヨレヨレの服を着てたでしょ?」 「ペニーとルカ先輩は…変わり者だから…」 「僕が変わり者なのは認めるけど…。ペニーちゃんは普通の女の子だよ?」 「僕と仲良くしてる時点で…ペニーもかなり変わり者だよ?」 「二年生の女友達からも、ニコ君と仲良くしたいって言われて、紹介してって言われてるんだけど」
金子さとり
金子さとり
児童文学作家を目指してます。第二のハリポタ的な名作を書きたい。ジブリアニメ化されるのも夢。トランスジェンダーなので男性脳と女性脳の切り替えが可能です。男性の目線で書く方が好きかも。