第八十六話
ふーっと息を吐いた後、恋雨は顔を上げた。その表情は、少し眉が下がり、困ったようだった。
「…目が赤いので、よく言われます。あぁ、慣れていますから、気にしませんよ。」
「……。」
それでは、と頭を下げ、恋雪と共に歩き出した。自然の音がない。恋雨と恋雪の砂を踏む音だけが聞こえてくる。そして、二人が沙恵の目の前まで来たその時、いきなり沙恵が、恋雨に殴りかかった。その速度は人間をも優に超える、沙恵の本気だった。
「沙恵ちゃん!?」
かえでが叫んだ頃には、沙恵の拳は恋雨に当たっていた。パァンと大きな音が響き渡る。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2026/1/31 2:52
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
澄永 匂(すみながにおい)
金・土曜日辺りに更新予定。更新✖️週あり。
素人なので文章がぎこちないですが、温かく見守ってください。
中学生の頃に作っていた話(元漫画予定だったもの)を書けたらいいなと思い、始めました。