番外編 「花子って誰ですか先生」
放課後の保健室。
吉田先生は、また机に足を乗せながら缶コーヒー片手にくつろいでいた。
その隣には、やる気ゼロの灰皿(※使ってないと言い張る)と、コンビニの袋からはみ出たパチンコ雑誌。
「おい花子、早く来な」
「……誰ですか、“花子”って」
「小花って、なんか名前が可愛すぎて私のキャラに合わないから、今日から“花子”でいいや」
「え、適当すぎません?ってか嫌です」
「いいじゃんいいじゃん。花子って名前、昔から“地味だけど根性ある女”のイメージあるし。あんたにピッタリ」
「それ褒めてますか? 先生の中で“地味で根性”って褒め言葉なんですか?」
「褒めてるに決まってるでしょ? 私があだ名つけるなんて滅多にないのよ。うち、昔に飼っていたペットにも番号で呼んでるんだから」
「それはそれで問題では…」
1
閲覧数: 22
文字数: 923
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/6/14 12:21
にゃの桜
本が好きで自分でも小説を書けるかなと思いアプリを入れました!
上手な事関係なく、楽しくやって行けたらと思っています!