紙切れ
私は亡くなった祖父の事が大好きだ。
季節労働者で、4月になると遠くに行ってしまう祖父。
見送りに行くと、すぐ帰ってくるよと言っていたけど、子供心ながらにそうじゃないことは分かっていた。
泣くのを堪えて手を振りながら、見えなくなるまでずっとその背を見つめていた。
そんな祖父に異変があったのは、定年退職後地元の漁師として働いていた最中だった。
パーキンソン病という、手足がガタガタ震える病に侵された。
日常生活は家族の援助なしには送れなくなった。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2022/7/2 8:34
気ままなネコ
初心者です。よろしくお願いいたします。