手
登場人物  鬼 名はウミウシ ただの釣り人。  金の日の夕刻、美しい夕日が沈んでいくノスタルジックな地獄の浜辺に、何かを掴もうと彷徨い、もがく腐った呪いの毒手。 その手は心である本体から何者かの手により無惨に千切られた手。 その手を鬼は見て思う。 『もう神、いや、悪魔さえ、救う事は出来ないだろう』と。 心の無い者は悪魔にさえ救う価値も利用価値も無く、死すらない、即ち完全なる生塵である。 鬼は「いや〜釣りとは、暇人には本当に良いものですねww」とカラカラ笑うと竿を仕舞い、その触手を後にしたのだった……。
仙 岳美
仙 岳美
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