また夏が来る
波の音が大袈裟に聞こえる。
初夏にしては暑すぎるこの時期。
羽織っていた上着もサンダルも脱ぎ捨てて、海に足をつける。
1年ぶりの海を楽しむ私をあなたはまた遠くから見ている。
「ーーくんも来なよ!」
『俺、もう行かなきゃだから』
そう言って、私に微笑んでそのまま歩き出してしまう。
分かってる、お別れの時が来ることを。
でもまた来年、あなたがここに来てくれるかは分からないから。
急いで追いかけてそのまま後ろから抱きしめた。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/6/30 16:28
最終編集日時: 2023/8/14 9:43
いくら
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