探し物はなんでしたか?
ここ三年、拠点にしているのもあって渋谷に多く足を運ぶ。それこそ、一昔前で云うと所の「ギャル」と同じように飽きもせず、雨の日も風の日も、それこそ今の情勢になってからもよく足を運んでいる。三年よりももっと前の数年前。一度、渋谷が拠点だったことがあるが、その時よりも密度が濃い。それは恐らく、その時よりも今の方がこの「渋谷」を堪能しているからかもしれない。その当時はカフェでもどこでも、それこそカラオケ屋さんでも、多くのお金を使わずしてもタバコを吸いながら時間を潰せるところがそこら中に存在していた。だから、チェーン店で済んでいたのだろう。チェーン店が悪いとか格下だとかと云うことではなく、単純に何かを思い出すのにはありふれ過ぎている。マクドナルドでの思い出はあるが、どこのマクドナルドだっけ?となる様なものだ。喫煙者が追いやられる昨今。当時よりはお金も持っているのもあって、自分との利害が一致している場所に足繁く通う。私にとって渋谷にある「珈琲店トップ」がそうだ。「街」に対して「場所」が明確に鮮明に色付く。だからこそ、良いも悪いも酸いも甘いも鮮明に記憶される。ただ、厄介な事もある。それは上書き保存にはならず、フォルダ分けされて、自力ではゴミ箱に入れられず、徐々に後に追いやらねば、永久に目に付くという事だ。時たま、自我があるのかしら?と見間違う程に追いやっても前に来たりもするから厄介でもある。それだけ多く使って来たのだと思うが、時して残酷で「大事にしておきたかったのに」を奥底に仕舞い込んでしまうことも多くあるのだ。そうなると見つけ出すのは至難の技で「なんだったっけ?」と考えた時にはもういなくなっている事だってある。今日もそうだ。大事にしていた、大事だと思っていたあの時の出来事が思い出せない。フォルダを漁るが出てこず、かと云って、他のフォルダに手を出してみるが、そこにも見当たらない。
あの時の記憶 渋谷 トップ
ない
あの時の記憶 2人 渋谷
ない
0
閲覧数: 20
文字数: 1648
カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2022/11/16 13:11
最終編集日時: 2022/11/16 13:49
“Y”
喫茶店を巡りながらエッセイを書いてます。
文字をこねくり回して言葉にしてますので、宜しくお願い致します!