第4話
四話
お父さん。
あたしの、大好きなお父さん。
無意識に、ペンダントをセーラー服の上からぎゅっと握る。
そう、このペンダントは、お父さんがくれた、最後の贈り物だった。
三年前、お父さんは――突然いなくなった。
あたしは、この三年間、ずっとお父さんを待っている。
お父さんが家に帰ってきたとき、「おかえり」ってちゃんと言うために、あたしは嘘をついてまでこの街に留まった。
ずっと、ずっと会いたかったお父さん。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/10/5 11:44
nonnki
詩を書く人間です。小説もたまに書くかもしれません。
よろしくお願いします🙇♀️