愛の終わりは蛙の厄日
女がひとり、池の端、木の根元に座って幹にもたれていた
雨が降っていた
濡れた地面と時に落ちてくる雨粒を気にする様子がなかった
別れよう。忘れよう。もう会わない
でもあの人のこと以外、何も考えられない
どうすればいいのだろう
女はそう呟いて、虚な視線を池の水面に向けた
蛙が一匹、ぴょん、ぴょんと跳ねてくるのを捕まえると、後ろ脚を持って逆さ吊りにし、顔を上を向けて口を大きく開け、その中に蛙を落とした。そして噛みもせずに呑み込んだ
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2023/2/2 7:58
最終編集日時: 2023/2/2 14:27
病葉
読専なんですが