偽りの星々に願う
来るつもりなんて無かったが出席日数を先生に盾に取られた俺は泣く泣く学年行事で県内の自然博物館に来ていた。
しかし、犯罪者の息子と連む酔狂な奴はクラスに居ないため皆そそくさと何処かへと消えてしまい絶賛ぼっちである。まぁ、慣れてるからいいけど。
「とりあえず、科学館で学んだ事をしおりに書かなきゃならんし、この暑さだからな……さて、どこ行くか」
この学年行事ではそれぞれが自由に行動して何かを学び、しおりに学んだことを記載する事になっている。
その為、カンカンと照り差す日差しに額から汗が噴き出てくるのを感じながら俺は木陰に移動して施設内のマップを開いてみた。
1番近くて冷房が効いていそうな場所を探してみれば丁度良いところにプラネタリウムなんていうものがあった。
「しおりの内容も星座とか、星の由来とか書きゃいいだろうし……よし、ここにしよう」
そうと決まれば俺はそそくさとプラネタリウムがある場所へと向かった。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2021/10/25 15:05
ナナシ
今日も静かに生きてます。
prologue様にも出没し、極々たまに小説を投稿してます。