第七話 興味
その後、俺は校門で雷野と別れ、暫く頭の整理をしながらとぼとぼと歩いていた。
最近端を発したように様々な事象が起こっている。
まあ、自分から首を突っ込んだ結果だから自業自得だが。
しかしながら、まるでいろいろな歯車が噛み合い、動き出した様な、そんな変な感覚だ。
平和他ならかった自身の立ち位置が急速に崩壊していく様な、何というか。
バスに乗り込んで定位置である一番後ろの座席に座り、いつも通り音楽を聞こうとポケットをまさぐってイヤホンを探していると。
見覚えのある少女が出発ギリギリに乗り込み、キョロキョロと車内を見渡しーー。
吸い寄せられるように俺の隣へと鎮座した。
0
閲覧数: 5
文字数: 5538
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2022/12/4 7:47
十五歳の早計