ひつじのうた
弟がひつじになってからいく日もたっていなかった。
数日前、協会で朝もやとともに枯葉を掃いていた弟は、玄関口でひつじになった。ビー玉のような瞳が、きらきらとゆれていた。
「わたしは」
そのとき、きっとすぐに抱きしめてあげたと思う。どんなおそろしいものが弟をひつじにしてしまっても、それは弟の内部に宿るかわいそうな心からくるものだとしっていたから。
「だけど...」
2
閲覧数: 35
文字数: 1246
カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2023/10/18 9:34
最終編集日時: 2023/11/13 10:00
公文
見んでください