恐怖という感情
修学旅行で特急列車に乗ったときのこと。
その日、集合場所に遅れた俺は、駅に向かって走っていた。
先生に連絡したところ、クラスの皆は先に乗車して待っているらしく、とにかく間に合うように来いとのことだった。
改札を突き抜け、階段を駆け上がり、暴れる荷物を必死に抱えながらホームへなんとか辿り着くと、今まさに列車は発車するところだった。
ジリリリ、とベルが鳴り間一髪、俺は最後尾に飛び乗った。
なんとか、間に合った。
ひとまず胸を撫で下ろすと、クラスメイト達はヒソヒソと落ち着かない様子。
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カテゴリー: ホラー
投稿日時: 2024/12/21 8:15
セーイ6
SF・ホラーなどの短編小説を書いています。
どこか不思議で惹き込まれるような雰囲気、音や匂いを感じるような文体を目指しています。
何かひとつでも作品を読んでいただけたら嬉しいです。
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今は不定期の投稿。