普通どころか普通にすらなれない私の話

普通どころか普通にすらなれない私の話
《第1話》 私はこういう者でして 辛いです。悲しいです。息苦しいです。でも、学校には行かなきゃだし、塾も行かなきゃ。習い事のテニスと、部活は陸上部。めんどくさい。全部めんどくさい。運動は好きだし、走るのは楽しいし、運動神経は良いほうだ。なのに体育の成績は普通だし、なんかもう自分の取り柄を否定された気分。 1学期は楽しかった。やる気もあった。友達もできたし、体育委員会でも活躍して、クラスの中心人物にもなれて、すごく充実してた。 2学期も楽しかった。学級委員になって、テストの点も上がってきたし、テニスも上達してきたの。楽しかったな。 そして、迎えた3学期。なんでだろ、体に抵抗がある。陸上部では、走れなくなった。すぐに疲れて、サボりたい気持ちもあるけど、それ以上に体が動いてくれなかった。テニスも、楽しくない。周りとの技術の差がどんどんついて、頑張ってるのに成果は出ないし、辛くなってきた。塾は、冬期講習はめっちゃ楽しかった。勉強嫌いな私だけど、勉強をしていたいと思うほど他のことがやりたくなくて、それで勉強してた。1月のはじめの方は塾が休みだから、今はまだ始まってない。 そんなこんなで、色々あるけど普通に生きてる私、平凡中学1年生女子、保森 結琉(ほもり ゆる)は、今、とてつもなく情緒が不安定で、とてつもなくしょーもない日々に、とてつもない不安を抱いている。 何に不安かって?それは、2年生になってしまうことだよ。2年生って、3年生の1個前だよ?3年生って受験だよ?後輩もできるわけだし、今よりも忙しくなるに決まってるし… 私はね、自由にしていたいの。習い事とか全部やめて、学校と塾だけでいい。最低限の勉強と、最大限の自由で生きていたい。
七番
七番
主にショートショート書いてます。 現実では変人だ何だ言われてる僕の世界を書きます。 不定期