魔王
殺して殺して殺しきれないほど殺して、また殺して殺して殺してきた。
いくら世界のためとはいえ、私もやりすぎたのだろう。次は私の番だ。
「魔王覚悟しろ!お前を倒し世界に平和を取り戻してみせる。」
「そうか勇者よ。やれるもんならなぁ!」
勇者よ。私はお前のようなものが正直羨ましいのだ。きっと私を倒したとて、世界は何も変わらないのだ。差別に虐待。世界では誰かが必ずどこかで泣いているのだ。世界が平和になるためには絶対的な悪がいるのが一番いい。
「なぁ勇者よ。お前に世界のことが救えるのか。」
「?あぁお前を倒すだけだからな!」
…やはり今回の勇者も外れだ。
この勇者では私を倒したとて何も変わらないだろう。
「悪いな勇者よ…いや、全てが無駄だったのかもな」
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/4/16 10:00
てまきまき
はじめまして