神託

「ん…」 窓の外から聞こえる郵便のバイクの音で目が覚める。 網戸だけでやっと隔離された世界に、朝の冷たい風が流れ込んでくる。 堪らず毛布をたくしあげると、自分が下着しか身につけていないことに気付いた。 まだ寝ぼけた頭で必死に思い出す。 「あ…」 ぐぐっと、頭を毛布に押し付けると、甘いタバコの香りと、対象的なシトラスの香水の匂いがぐるぐると混ざりながら鼻の奥にまとわりついてきた。
れ
れ
散文詩的な