金木犀
朝目が覚めると、庭の金木犀が咲いていた。
何をするより早く庭に出て、今年も咲きましたよ、と心の中で呟く。また、今年も。
何年前だったろうか、あなたに出会ったのは。
確か、大学生のとき。
あなたは先輩のくせに、初対面の後輩に満面の笑みで絡んでいくような人だった。でも優しくて、心まで綺麗な人。
いつも周りに人がいるのが、その証拠だった。
いつのまにか憧れになっていた。僕の手が届くような人ではなかったけれど。
2
閲覧数: 74
文字数: 578
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/9/25 12:39
最終編集日時: 2025/11/15 9:11
はのん
アプリ入れ直した出戻りです。
書きたいときに