輪廻の先に
ソレは、暗い空間に存在していた。
ソレは、とある一点を観察していた。
ソレが観察しているそこには、六つの階層からなる1つの世界があった。
ソレの目には、その世界の生命の営みが映っていた。
生まれ、生を謳歌し、死に、そして転生する。
その営みを、ソレはただ一心に見ていた。
その営みは、ソレの目には水面に浮かび、消えゆく泡沫のように映った。
見るものが見れば、鴨長明の方丈記の「淀みに浮かぶ泡沫はかつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」という一説を思い浮かべたことだろう。
しかし、ソレはそのようなことは知らない。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2023/6/18 19:41
水無月涙
高校2年
来年受験だというのに小説書いてるアホ
気まぐれで小説書きます
カクヨムとなろうでも活動してます
歌詞書いたり曲作ったりしてるので投稿は不定期
気が向けば新しい話を投稿します