泡沫
都会の夜が静寂に包まれたこの日、僕は一人暗い森を歩いていた。
「今日は月が綺麗だ」そう呟くと美しい満月が、より一層キラキラと輝いて見えた。
そんな中、僕はこの世界と "さよなら " しようとしている。
生きるのが疲れたとかそんなんじゃなくて、ただただもうどうでもよかった。
僕が描いた絵を上手だねとたくさん褒めてくれた母、何もない僕に愛を教えてくれた君、そのひとつひとつが僕にとって大切な宝物だったのに、神様は理不尽に僕から全てを奪い去った。
裕福とも言えない暮らし、それでも僕は愛していた。
「私、月が描く絵 大好きよ」ある日、そう言ってくれた母の笑顔が忘れられなくて、僕は狂ったように絵を描いた。母のおかげで僕は美大にも行けて
浮いたお金で絵の道具を買うこともできた。
僕にとって母は大切な人だ
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2024/3/16 1:18
最終編集日時: 2024/3/16 3:05
micoto.
初めまして。micotoといいます。
プリ小説でも小説を書いてるので
よろしくお願いします🙇♀️
皆様にちょっとした幸せを
届けられますように