昔書いていた小説を見つけたので#2
「いつもありがとうね。ゆうちゃん。」
「大丈夫ですよ。また困ったら助けますよ。」
老婆の家まで荷物を運びながらそんな事を言われる。
「じゃあ、僕は行きますので。」
「まって、これ、お小遣い。」
そう言って老婆は財布から2000円を渡そうとしてくる。
「そんな。大丈夫ですよ。ほんの少し人助けをしただけですので。」
「でもゆうちゃん、朝から晩まで働いて、まともに休んでないでしょう?だから受け取って。」
たしかに、朝から晩まで働いているが、それはお金に困っているからではなく、自分が働いていたいからなのだ。誰かの役に立ちたい。それだけなのだ。
「それでは、ありがたくいただきます。ありがとうございます。」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/12/2 5:41
イキャメル