鳴らした音の行く先は 4-8

鳴らした音の行く先は 4-8
第四章八話 番外編 いつか、素で  その日は散歩をしていた。すると、庭園の花をぐちゃぐちゃにしている人が見えた。 「何してるの?」  思わず声をかけた。前までの僕なら確実にスルーしていただろう。  ただ、花を踏み潰す彼の顔は苦しげで、放っておけなかった。 「何って、花潰してるとこ」  彼は穏やかな声で答える。先程までの苦しげな表情とは裏腹に。 「楽しい?」  本当に疑問だった。苦しげな表情でいるくせに声はこんなにも穏やかなのだ。
傘と長靴
傘と長靴
 自分の書いた物語を誰かと共有したいと思い始めました。  拙い文章ですが、目に留めていただけると、幸いです。