鳴らした音の行く先は 4-8
第四章八話 番外編 いつか、素で
その日は散歩をしていた。すると、庭園の花をぐちゃぐちゃにしている人が見えた。
「何してるの?」
思わず声をかけた。前までの僕なら確実にスルーしていただろう。
ただ、花を踏み潰す彼の顔は苦しげで、放っておけなかった。
「何って、花潰してるとこ」
彼は穏やかな声で答える。先程までの苦しげな表情とは裏腹に。
「楽しい?」
本当に疑問だった。苦しげな表情でいるくせに声はこんなにも穏やかなのだ。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/3/30 11:09
傘と長靴
自分の書いた物語を誰かと共有したいと思い始めました。
拙い文章ですが、目に留めていただけると、幸いです。