サイダーブルーは君の色だ。

サイダーブルーは君の色だ。
 サイダーブルーは君の色だ。青は遠い色だと知りながら、それに喩えた。  今更、透明な青さが鮮明になっていく。  例えば、思い出の君が一つも違わず描けたら。そんなことをいつも考えている。  枯れた桜の並木道に、無人駅のホームに、高架橋を抜けた道の先に。  記憶が多重露光のように淡く日常を彩っている。
夜ヶ咲
夜ヶ咲
ファインダーの向こう側、ずっと君を探している。/140字小説とその下書き Twitter→ https://mobile.twitter.com/yorugasaki