線香花火とカッターナイフ
「今日から2年5組の仲間になる佐野愛佳ちゃんです。みなさん仲良くしてあげてくださいね。」
「...よろしくお願いします。」
パラパラと、けれどもそれなりに大きな拍手が、私に送られた。頭だけの礼を返す。
「それじゃあ、愛佳ちゃんは舞ちゃんの隣の席に座ってくださいね。」
教室の奥の方の席に座り、小さく息を吐いた。黒いハチが窓にぶつかり、小さく音を立てていた。
「私、白崎舞。舞って呼んでね。」
突然、隣の席の生徒が話しかけてきた。驚いたが、なんとか返事をして、
「え、えっと、じゃあ...舞、これからよろしくね。」
と言った。
舞は優しく微笑んで、それから前を向いた。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/8/18 6:10
最終編集日時: 2025/8/22 6:51
神月二千楓
学生です。黒歴史が大量発生すると思います。暖かく見守ってくれると嬉しいです。
サスペンスが書きたいのですが気力がなくて無理そうです。ペンネームは適当です。