狂い愛

狂い愛
俺、本郷綾人は生まれてから今に至るまで人を信じたことはない。 信じた結果裏切られた時の自分が惨めに思えるから。 親も、友達も、親切にしてくれる周りの人達も、俺にとっては信じるに値しない対象として映ってる。 恋愛に関してもそう。俺は本当の愛を知らない。知りたいとも思わない。 幼少の頃から異性に告白されることは何度かあった。 しかし俺は誰とも交際しようとは思えなかった。何か別に目的を持って近づいて来たとしか思えなかった。だからことごとく振ってきた。 しかしどれだけ振っても擦り寄ってくる異性は絶えなかった。 だから俺は高校に入った時にやり方を変えることにした。 告白された時にある2つのことを要求するようにしたんだ。 けど、誰一人として受け入れなかった。
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