夕暮れと飲み物と推しと私 その10 「ざつ旅-That's Journey-」

『ざつ旅-That's Journey-/石坂ケンタ』  予定もなく外出する人は、どのくらいいるのだろう?  私は、ほぼ必ず予定をガッチリ決めてから、外出する。何をどこで何時までに見て、何時に食事を取り、何時に帰るという一連の流れを組んで、昼を少し過ぎたころには家へいるようにしている。  早めに家へ帰りたい、という願望が強いし自分の部屋にいることが好きなので、こういった外出をしている。だが、ときどき「もったいないな」と思うこともある。  例えば、何気なく入った雑貨店で素敵な小物を見つけたり。何気なく寄ったカフェのケーキがとても自分の好みだったり。そういった偶然の出会い、というものを無くしてしまっている気がしてならない。実際、無くしているんだろうけど。  私自身、本屋でふらふらとしている時に、素敵な物語との出会いが何度かあった。だからこそ、たまには予定を決めずに、ざつに出かけることも悪くないのだ。ざつだからこそ、見えてくるものもある。 『ざつ旅-That's Journey-』は、漫画家志望の女子大生がSNSのアンケート機能を使って、ざつに目的地を決めて、ざつに旅をするマンガだ。そのざつな旅の中で、主人公は自分自身の成長につながるものを見つけていく。  このマンガの面白い点はもうひとつある。それは、主人公のSNSのアカウントが本当にあり、読者も旅先を決めるアンケートに参加できるのだ。あなたの1票が、物語を変えるかもしれない。気になる人は、ぜひ調べて見てほしい。  私は、彼女の旅の記録を読みながら、のんびりと空想の旅へと出かけていきますので、このへんで。
きと
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。 あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。 カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。