約束

「百年待っていてください。また逢いにきますから」 その人は、そう言って笑った。 春だったのか、夏だったのか、もう思い出せない。 風が吹いて、花びらのような光が舞って、その人は静かに消えた。 残された私は、その言葉だけを抱えて生きることになった。
涼風葵
涼風葵
❥2024.9.23〜 蒼色文学創作者☁️ 限界慶應生