あなたに甘えてただけだった
犬が「ワンッ」と鳴くように、
猫が「ニャー」と鳴くように、
あなたは「好きだよ」と言ってくれた。
最初の頃は嬉しかった。あなたはわたしにとって初めてできた特別な存在だったから。ただ、それは月日が経つにつれて薄れていった。それはそれが日常になってしまったからだと思う。それでも、あなたはわたしのことを好きでいてくれたのに…
「ごめんなさい…」
謝っても誰もいないことは分かっいる。それでも…それでも…考えるだけで苦しくなる。
言ってくれれば良かったのに。
悲しいこと。嫌なこと。病気のこと。全部。全部。
あなたはわたしに気をつかってくれていたんだね。そんなことも気づかなかった。わたしはあなたに甘えてた。これはそんなわたしに対する罰だと思う。大切な者は失ってから気づくとはまさに今のことなんだね。
でも、大丈夫。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2022/3/22 9:40
最終編集日時: 2022/3/23 8:25
独桐ゆら
ころころ。