水槽に額をくっつけて瞼をひらくと、まるで自身も水の中に入っているかのように錯覚する。不思議なことにぼやけもせずくっきりはっきりと、優雅に泳ぐ魚たちが、ゆらりゆらりとする水草が、涼しさを覚える水音が感じられる。 これほどまでに自由にいられたらいいのに、とも思ったが、ここは透明な檻の中なのだなと、額を離し一歩下がって見た時、ようやっと気がついた。
いかのこ
いかのこ
主に自分が思ったこと感じたことを書いてます!いつか物語も書きたいと思ってます! 投稿頻度は低いですが、よろしくお願いします( ‎¨̮ )و✧