海を眺める丘の上にて ( )

一体どれだけ走っただろうか。 気づけば森の奥深くまで来てしまっていた。 「はぁ、もう少しなは、ず…は、あとちょっと……」 負傷した体はもう限界近く、走るのは無理だ。 それでも、丘住みとして放っておくわけにいかない。 そこらじゅうから寄生虫の鳴き声が聞こえる。 小さくて、弱いのなら阿呆を晒して襲いかかってくる。
くうきり
くうきり
最近始めました。まだ何もわからないような状態です。よろしくお願いします。