【140字】「アポフィライト」
その青年、右目の奥に魚がいた。
暗い闇の中、たまにくるりと回る青い影。触れれば指先を噛まれた。水換えは不要。餌は砂糖水。飼育するのに困らない。ある日、プールの授業で泳いだら魚が消えていた。慌ててプールを見ると、大きな魚が悠々と泳いでいる。こちらが分かった途端、魚は消えてしまった。
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文字数: 140
カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2022/1/25 8:36
野風 隼人(ノカゼ ハヤト)
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