雪に彩をつけましょう
「ねぇ、死んでよ」
そう言われないよう、見捨てられないよう、私はずっと人の顔色を窺って生きてきた。
小さい頃は彩鮮やかに見えた世界は親の言う通りに何彩にも染まらないようにしていると、ほんの少しの彩しかなくなった。
それは、僕の記憶にある中で1番古い言葉。そして、1番傷ついた言葉。
幼心にそれが両親の本音だと悟った。
常に酒に酔って、暴言を吐く絵に書いたような毒親。それが僕の親。
昔から親に嫌われないよう必死だった。辛そうな素振りを見せれば怒鳴られる。いつの間にか辛い時に笑う癖ができた。笑うと気持ちが楽になった。どれだけ怒鳴られても僕は親が好きだ。たまに優しくなって僕のことを褒めてくれるから。それに少し暴言を吐くだけだ。子供に手を挙げる親に比べたらよっぽど優しい。それに、本当は僕を愛してくれている。だから、高校に行かせてくれた。
だから、僕が飛び降りて死のうとするのは親のせいじゃない。ただ疲れたからなんだ。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/4/4 12:11
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
みお