【ノベルズ】象達の帝国

【ノベルズ】象達の帝国
 "帝国主義"それは、国家が、政治的、経済的に他民族や国家を支配して、強大な国家をつくろうとする運動の事である。資本主義の市場経済の市場を、植民地獲得により潤す事とも言えるだろう。なんにせよ帝国主義とは戦争ありきの経済であり、戦争反対が当たり前となった現代においては過去に流行ったものにすぎないのである。            不愉快な砂が俺の頬を撫でた。  砂埃と潮風が鼻の下を通る。塩水で顔が濡れているせいで目を開けられない。体全体を照りつけている太陽は今真上にあるのだろう。そうでなければここまで暑さは感じない。  濡れた手についた砂はもはや泥と化していた。俺はおそらく手ほどは汚れていないであろう腕を使って目を擦る。そうしてようやく目を開けることができた。  明るさに目を細めながら周りを見渡す。だんだん明快になってゆく視界が周囲の景色を脳に映し出した。しかしそれは脳が理解したというわけではない。ただ単に状況を視界が脳に伝えただけである。
黒鼠シラ
黒鼠シラ
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