屍ノ踊リ4話
4話「紘子と麻倉」
紘子が鼻をすんすん、と訓練された犬のようにひくつかせながら「あそこです」と廃アパートの部屋の1つを麻倉に指さす。
「今回は僕も行く。君がまた怪我をしても困るしね」
「えー。今度はちゃんと上手くやりますから、いつもみたいに外で待っててくれていいんですよ?腕だってくっつきましたし」
紘子が麻倉の同行を断ろうと元気よく腕を振ってみせた時、廃アパートのベランダの柵に誰かが座っていたような気がした。紘子はあわてて目をこすって二度見するが誰もいない。
「今……誰かあそこにいませんでした?」
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カテゴリー: ホラー
投稿日時: 2025/5/23 17:03
最終編集日時: 2025/5/23 17:03
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
羊原ユウ
ホラーと特撮ものが好き
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