お弁当

去年、彼が突然この世界からいなくなった。 婚約をしようとしていた矢先だった。 料理が苦手な私が作るお弁当を、彼は毎日「美味しい」と言ってくれた。 あの日も、彼は私のお弁当を持って出勤した。 「いってらっしゃい」 それが、彼にかけた最後の言葉になった。
寸志
寸志
はじめまして