僕は逃げる

僕は逃げる
この街は異常だ。 私たち15人が生きた証をここに残す。 ベラ 「リーン リーン」 今日も朝からベルが鳴る。何度ならない朝が来ることを願っただろう。このベルが鳴る時、必ずこの街には“あいつ”が出るんだ。 僕は妹であるベラが書いた楽しさの欠けらも無い日々が書かれた日記を鞄に詰めて家を出る。唯一のベラが生きた印だから。 自分の無力さに嫌気がさす。たが、どう足掻こうが“あいつ”を倒すことは出来ない、同時にベラも生き返らない。
めんま
めんま
女子中学生の小説